契約形態について |
![]() 右の図は、契約形態別のリスクに関するイメージ図です。図で示される契約形態はPMBOKに記載されている分け方を参考にしていますので、ご確認いただければと思います。 さて、右図では4種類の契約形態が示されていますが、発注者から見るとCPFF方式が一番リスクが大きく、FP方式がリスクが小さいとなっています。 納入者側の見積を鵜呑みにしてしまった場合には”保険”をたっぷりかけた金額で契約することになる可能性もあるので、FP方式が決してリスクが低いわけではありませんが、一般的に見るとこのリスク度配置は当っていると考えています。 それでは、発注者はいつもFP方式で契約すれば良いかというとそうもいきません。例えば、顧問契約のような場合で月当たりの相談時間等が一定しないような場合は、相談した時間に応じた金額を支払った方が良いでしょう。 当然のことながら、ある一定の成果物を納入する場合には、作業した時間ではなく成果物に対する対価を支払うべきです。 こういうお話は、当たり前のような気がしますが、いざITに関する契約になるとちゃんと考えられていなかったりします。 一口にITと言っても、機器の調達からアプリケーション開発まで様々です。アプリケーション開発では、要件定義や設 計、作成、テストなど様々なステージがありますが、要件定義とそれ以降では、契約形態を分けた方が良いかもしれませ ん。 契約はお互いの利害関係を調整するためのものです。提供を受けるサービスの内容によってどのようにすることが一 番良いのか、また契約内容もどのようにすべきなのか、よく考えることが大切です。 |